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ササシグレとは?味や特徴は?2026年新米を米農家が実食|ファーム有賀

長野県・伊那谷のファーム有賀です。

本日、令和8年産のササシグレの新米が完成しました。

春に田植えをして、暑い夏を越え、稲刈り、乾燥、籾摺り、そして精米。

ようやく今年最初の一杯です。

毎年お米を作っていますが、その年の新米を初めて炊く瞬間は、やっぱり少し特別です。

今年のササシグレは、どんな味になったのか。

今日は実際に炊いて、ささやかな試食会をしました。

最初に感じたのは、

柔らかな口溶け。

ほのかで上品な甘み。

そして、さらっと口の中に入っていくような軽やかさ。

今日は、そんなササシグレというお米について、今年の新米を実際に食べた感想とともにご紹介します。

ササシグレって、どんなお米?

「ササシグレ」という名前を初めて聞く方も多いかもしれません。

コシヒカリやあきたこまちのように、スーパーでいつも見かける品種ではありません。

ササシグレは、かつて東北地方を中心に栽培されていたお米です。

現在では栽培する農家も少なくなり、見かける機会もずいぶん少なくなりました。

それでも、このお米を探してくださる方がいます。

その理由の一つが、今の主流のお米とは少し違う食べ心地にあるように思います。

「甘い・もちもち」だけがお米のおいしさではない

現在人気のあるお米には、甘みや粘りをしっかり感じる品種が多くあります。

もちろん、それもお米のおいしさの一つです。

でも、ササシグレは少し違います。

強い甘さや粘りを前面に出すというより、

さらっと食べられる。

そんな印象があります。

お米だけが主張しすぎず、一緒に食べる料理にも自然に馴染んでいく。

昔ながらの日本の食卓を思わせるような、どこか控えめなお米です。

令和8年産ササシグレ、今年最初の一杯

そして本日、今年収穫したササシグレを初めて炊きました。

新米が炊き上がり、炊飯器の蓋を開ける。

農家にとっても、この瞬間は毎年楽しみです。

一年かけて作ってきたお米の答え合わせのような時間でもあります。

まずは、何も合わせずに一口。

今年のササシグレを食べて最初に感じたのは、

柔らかな口溶け。

口に入れたときに重たさがなく、すっと馴染んでいきます。

そして噛んでいくと、

ほのかで上品な甘み。

甘さが強く前へ出てくるというより、噛んでいるうちに静かに感じられるような甘みです。

そして最後まで、さらっと食べられる。

派手な味ではありません。

でも、もう一口食べたくなる。

今年も、ササシグレらしい新米になったと思います。

新米ササシグレと、刺身。

今回の試食会では、ササシグレの味がわかりやすいように、シンプルな和食と合わせました。

その一つが、お刺身です。

これが、とてもよく合いました。

ササシグレは、お米の甘さや粘りが料理より前へ出すぎません。

そのため、刺身の繊細な味わいを邪魔せず、自然に寄り添ってくれます。

刺身を一口。

そして、ご飯を一口。

お米が主役になりすぎるわけでもなく、料理に隠れてしまうわけでもない。

料理と張り合わないお米。

ササシグレの魅力が、とてもよくわかる組み合わせでした。

お吸い物にも、よく馴染みます

もう一つ合わせたのが、お吸い物です。

こちらも、ササシグレの軽やかさとの相性を感じました。

出汁の香りや繊細な味わいを残しながら、ご飯をさらっと食べられる。

刺身、お吸い物、そして炊きたてのご飯。

とてもシンプルな組み合わせですが、だからこそ、お米そのものの個性がよくわかります。

豪華なおかずをたくさん並べなくてもいい。

丁寧に炊いたご飯と、少しのおかず。

そんな食卓に似合うお米だと思います。

どんな人にササシグレはおすすめ?

ササシグレは、誰にでも「絶対このお米」とおすすめするような品種ではないと思っています。

お米の好みは、人それぞれだからです。

ただ、

もちもちしたご飯より、さらっとしたご飯が好きな方。

強い甘さより、穏やかな甘みが好きな方。

お刺身や焼き魚など、和食をよく食べる方。

毎日のご飯を、重たくなく食べたい方。

そんな方には、一度食べてみてほしいお米です。

「甘い」「もちもち」だけではない。

お米のおいしさには、こんな方向もある。

それを感じてもらえる品種だと思っています。

新米ササシグレをおいしく炊くには

せっかくの新米なので、炊き方もできるだけシンプルに。

新米は、収穫から時間が経ったお米と比べて水分を多く含んでいることがあります。

そのため、いつものお米とまったく同じ感覚で水を入れると、少し柔らかく感じることがあります。

まずは普段の水加減を基本にしながら、お好みで少しずつ調整してみてください。

そして、炊き上がったらすぐに食べる。

最初の一杯は、ぜひ何も乗せずに一口食べてみてください。

ササシグレの柔らかな口溶けと、ほのかな甘みがわかりやすいと思います。

なぜ、今もササシグレを育てるのか

現在は、おいしく、育てやすく、収量も安定した品種がたくさんあります。

そんな中で、昔の品種をわざわざ作る必要があるのか。

そう考えることもあります。

でも、実際に育てて、炊いて、食べてみると、

品種が違えば、お米の世界もこんなに違う。

ということに気づきます。

昔から受け継がれてきた品種には、今のお米とはまた違った個性があります。

それを田んぼからなくしてしまうのではなく、できる範囲で次へつないでいく。

そんなことも、農家の仕事の一つなのかもしれません。

令和8年産ササシグレ、完成しました。

田植えから約4か月。

稲刈りをして、乾燥して、籾摺りをして、精米して。

そして今日、ようやく今年最初の一杯を食べることができました。

柔らかな口溶け。

ほのかで上品な甘み。

さらっと口の中に入っていく軽やかさ。

今年のササシグレも、この品種らしいお米になってくれたと思います。

令和8年産のササシグレは、おかげさまで今年分が完売となりました。

ご予約いただいた皆さま、本当にありがとうございます。

これから、それぞれの食卓へお届けしていきます。

そしてまた来年。

この田んぼからササシグレをお届けできるように、種をつないでいきたいと思います。

今年の新米が、始まりました。

ファーム有賀
長野県・伊那谷

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