亀の尾の田植えが完了しました。
希少なお米が、今年も伊那谷で育ち始めます
水が張られた田んぼに、今年の亀の尾の苗を植え終えました。
まだ小さな苗ですが、
この一本一本が、秋にはごはんになっていきます。
風に揺れる苗を見ていると、
今年もまた、季節が動き始めたことを感じます。
亀の尾という、少し特別なお米
亀の尾は、明治時代から受け継がれてきた在来品種です。
現在のブランド米のルーツにもなっている品種ですが、
栽培の難しさや収量の不安定さから、今ではほとんど市場に出回りません。
だからこそ、今も育て続けている農家は限られています。
派手なお米ではありません。
でも、一度食べると記憶に残るような、静かな存在感があります。
ひと粒が、ほどけるような食感
亀の尾の魅力は、やわらかくほどけるような食感です。
近年のお米のような強い粘りというより、
ひと粒ひと粒の輪郭を感じながら、自然にほどけていく。
噛むほどに、じんわり甘みが広がります。
白いごはんだけで食べても美味しい。
そんな力を持ったお米です。
シンプルな料理ほど、よく合う
亀の尾は、素材の味を活かす料理ととても相性が良いお米です。
塩だけのおにぎり。
焼き魚と味噌汁。
出汁の効いた和食。
そういうシンプルな食卓ほど、亀の尾の良さがよく分かります。
食事の主役になりすぎず、でも確かに美味しい。
毎日のごはんを、少しだけ豊かにしてくれるお米です。
上伊那の自然の中で育つお米
ファーム有賀の田んぼがある上伊那地域は、昼夜の寒暖差が大きい土地です。
日中はしっかりと日差しを受け、
夜は涼しくなる。
この環境が、お米の甘みと香りをゆっくり育てていきます。
水、空気、温度。
その土地の自然が、そのまま味に出るのがお米づくりだと思っています。
秋のごはんに向けて
田植えが終わると、ここから長い季節が始まります。
夏を越え、風や天気と向き合いながら、
秋には一粒一粒のごはんになっていきます。
まだ収穫までは時間がありますが、
今年も、いいごはんになる予感がしています。
秋になりましたら、今年の亀の尾についても、
少しずつご案内できればと思っています。