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春、命が動き出す。お米の「種まき」と、種籾の中で起きていること

こんにちは。ファーム有賀です。

春の訪れとともに、いよいよお米作りの第一歩、「種まき」の季節がやってきました。

実は、お米は“種”から始まります。小さな「種籾(たねもみ)」の中には、豊かな稲穂を実らせるための命がぎゅっと詰まっているのです。

今日は、そんな種籾の中で起こっている“命の目覚め”について、わかりやすくご紹介します。

1. まずは、浸水(しんすい)──眠っている種を起こす

収穫したお米から採った「種籾」は、乾燥状態では“眠って”います。

このままでは芽が出ません。そこでまず行うのが「浸水(しんすい)」。

数日間、水の中にじっくりと浸けて、種籾に「目を覚ましてね」と合図を送ります。

水を吸った種はふっくらと膨らみ、中で酵素が働き始め、発芽の準備が進んでいきます。

2. 次に、催芽(さいが)──芽が出る直前のステージ

浸水のあとは、温度と湿度を調整しながら、発芽を促す「催芽(さいが)」を行います。

この工程では、お湯や一定の温度の水を使って、芽が出る“ギリギリ手前”まで種を育てます。

ちょうどよいタイミングで止めることで、芽が揃いやすくなり、その後の生育も安定するのです。

この時期、種籾の中では何が起きているかというと――

でんぷんをエネルギーに変える酵素が活性化し、芽を突き出す準備をしているのです。

3. いよいよ播種(はしゅ)──命の一粒を土の上に

芽の準備が整ったら、いよいよ「播種(はしゅ)」=種まきです。

水分と温度のバランスを整えた育苗用の土に、ひとつひとつ、愛情を込めて種をまいていきます。

この瞬間、わたしたちは毎年、小さな命と向き合いながら「今年もどうか元気に育ってね」と願っています。

命をつなぐ、春の風景をあなたの食卓へ

こうして始まったお米の一年。

ファーム有賀では、ただ種をまくだけではなく、“命の始まり”に心を込めています。

これから田植え、夏の育成、秋の収穫と続いていく一年の物語。

その始まりを、少しでも感じていただけたらうれしいです。

これからも、「旬を閉じ込め、1年届ける。」ファーム有賀の定期便をどうぞよろしくお願いいたします。

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