ー行列の理由、味の秘密、そして農家として学んだことー
最近、大塚で人気の「おにぎり ぼんご」へ行ってきました。
おにぎり好きの間ではよく名前が挙がる名店で、
検索でも「おにぎり ぼんご 行列」「ぼんご レビュー」というキーワードが多く見られます。
実際にお店に着くと、開店前からすでに行列。
「並んでも食べたい」と言われる理由が、この時点で少し分かった気がしました。
■ おにぎり ぼんごの魅力は“カウンターのライブ感”
店内に入ると、カウンター越しに職人さんがおにぎりを握る様子が見られます。
この “作るところを直接見られるスタイル” は、ぼんごの大きな特徴であり、
検索でも「ぼんご 目の前で握る」「ぼんご カウンター」などの関連ワードが並ぶほど人気の理由になっています。
米を軽くほぐしながら空気を入れ、
柔らかい状態を保ったまま具材を包み、
最後にほどよい力で形を整える。
この一連の動作がとても滑らかで、無駄がありません。
おにぎりというシンプルな料理だからこそ、
作り手の技術がそのまま伝わってきます。
ライブキッチンのような臨場感があり、
これも “行列の理由” のひとつだと感じました。
■ ぼんごのおにぎりは大きめなのに、ふわっと軽い
一般的なおにぎり専門店と比べても、
ぼんごのおにぎりは見た目がしっかり大きめです。
しかし手に取ると驚くほど軽い。
噛んだ瞬間、ふわっとほどけていき、
米粒が立ったまま口の中で広がります。
この“軽い食感”は検索ワードでも特徴として語られやすく、
「ぼんご ふわふわ」というキーワードが見られる理由も納得でした。
炊き方、水分量、握り方。
その全てが計算されているからこそ出せる食感だと思います。
■ ネギトロおにぎりを注文。米の甘さがしっかり生きる
ぼんごで人気の具材はいくつもありますが、
今回は「ぼんご ネギトロ」で検索数が多いネギトロを注文しました。
ネギトロのまろやかな脂が温かい米と混ざり、
噛むほどに米の甘さがふわっと広がります。
海苔の香りもよく、具材とごはんが喧嘩せず、
全体のバランスがとても良いおにぎりでした。
脂のある具材は米の味が薄く感じることがありますが、
ぼんごのおにぎりはごはんの存在感がしっかりあり、
「具材と米の相性が良いおにぎりってこういうことか」と実感しました。
■ おにぎりとは“米の状態が一番分かる料理”
今回ぼんごでおにぎりを食べて、
「おにぎりは米の答え合わせだ」と改めて感じました。
水分量
炊き上がりの温度
米のほぐし方
塩の入り方
握るときの力の使い方
こうした小さな違いで、
美味しさ、食感、まとまり具合が大きく変わります。
検索の世界でも
「おにぎり 作り方 コツ」「おにぎり 握り方」
といったワードが常に上位にあるのは、
それだけ“違いが出る料理”だからなのでしょう。
誤魔化しが効かないからこそ、
作り手の考え方や丁寧さがそのまま出る。
ぼんごのカウンターから見える手仕事には、
それを強く感じました。
■ 農家として感じたぼんごのすごさ
農家という立場でぼんごを見たとき、
特に印象に残ったのは、おにぎりの“軽さ”と“甘さ”でした。
米の扱い方や、
炊き上がりの甘さを引き出すタイミング。
さらに、具材との相性を考えたバランスの取り方。
こうした部分は、
おにぎりを提供する側になれば必ず向き合うポイントで、
ぼんごはそれを確実に押さえていると感じました。
また、作っているところが見える提供スタイルは、
「料理を体験として楽しむ」という今の食文化にも合っています。
これは、農家の“直販型おにぎり事業”にも応用できると強く思いました。
■ ファーム有賀のおにぎり事業に生かしたいこと
ファーム有賀として現在進めている「おにぎり事業」において、
ぼんごで得た気づきは非常に大きいです。
特に参考にしたいと感じたのは、
軽い食感につながる米の扱い方、
炊き上がった米の甘さをしっかり伝える仕上げ、
具材との相性を考えた組み合わせ、
そして作る瞬間を見せる楽しさ。
これらは、農家だからこそ最大限に引き出せる部分でもあります。
“食べた人が元気になるおにぎり”。
その根本にあるのは、やっぱり米そのものの力です。
まずは下北沢でのポップアップから始め、
小さくても確かな形で「農家がつくるおにぎり店」を実現したいと考えています。
伊那谷のお米で、
ぼんごとはまた違う“農家ならではの美味しさ”を表現していきます。