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南部鉄器で炊く「亀の尾」──昔ながらの道具が引き出す、米本来のうまみ

信州・伊那谷で育てた特別栽培米「亀の尾」。

このお米を、南部鉄器の羽釜で炊き上げました。

結論から言うと――

南部鉄器で炊いたご飯は、まるで別物。香り、ツヤ、そして甘みの立ち上がり方がまったく違います。

なぜ南部鉄器で炊くと美味しいのか?

南部鉄器の最大の魅力は「蓄熱性と均一な熱まわり」。

厚みのある鉄が一度温まると、熱をゆっくり均等に伝え、米一粒一粒の芯まで熱を届けます。

結果、外側はふっくら、中心までしっかり甘みが引き出され、粒立ちの良いごはんになります。

さらに、鉄イオンの働きで水がやわらかくなり、炊き上がりの口当たりがまろやかに。

まさに、昔ながらの「かまど炊き」の理想を家庭で再現できる道具です。

南部鉄器の歴史と文化

南部鉄器は、岩手県盛岡市・奥州市水沢地域で約400年の歴史を持つ伝統工芸。

江戸時代、茶の湯文化の広がりとともに南部藩で鋳物産業が発展し、鉄瓶や鍋が作られるようになりました。

「一生もの」と言われるほど耐久性に優れ、世代を超えて受け継がれる道具。

現代では、アコメヤ東京などのセレクトショップでも人気を集め、デザイン性と実用性を兼ね備えたキッチンアイテムとして再評価されています。

アコメヤ東京で出会った南部鉄器の羽釜

今回使用した羽釜は、「アコメヤ東京」で購入した南部鉄器製。

重厚な黒の質感と、無駄のないフォルムが魅力です。

お米を炊くという日常の行為が、少し特別な時間に変わる。

そんな体験を求めて、あえてこの羽釜を選びました。

炊飯器にはない“手間の美学”と、“火加減を見守る時間”。

この一手間こそ、暮らしの中の贅沢だと思います。

「亀の尾」南部鉄器炊きレシピ(2合)

  1. 米を軽く研ぎ、30分ほど浸水(北アルプスの天然水など軟水がおすすめ)
  2. 水を400ml入れる(2合の場合)
  3. 強火で約10分。沸騰したら弱火で10分。
  4. 火を止めて10分蒸らす。
  5. 炊き上がったら、しゃもじで底からふんわりほぐす。

※白炭備長を一緒に入れると、遠赤外線効果でさらに香りが立ち、味がまろやかになります。

炊きあがりの味わい

炊きあがった瞬間の香りは格別。

亀の尾特有の“ほのかな甘み”と“透明感のある旨味”が口いっぱいに広がります。

噛むほどに甘く、冷めても美味しい。おにぎりにしても上品な味わいが続きます。

南部鉄器で炊いたごはんは、単なる食事ではなく“体験”です。

毎日の暮らしの中に、小さな儀式のような豊かさをもたらしてくれます。

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