最近
亀の尾でリゾットを作ることが増えました。
白ごはんでも美味しいお米ですが
火を入れて
ゆっくり仕上げる料理にすると
また違った表情を見せてくれます。
粘りすぎない。
粒が残る。
噛むほどに味が出る。
亀の尾の性格が
リゾットという料理と
ちょうどいい距離感で重なります。
今日は
家でも作りやすい
亀の尾のシンプルなリゾットと
一緒に楽しみたい
ボルドーワインの話を書いてみます。
1 亀の尾が リゾットに向いている理由
亀の尾は
炊いても
煮ても
粒が崩れにくいお米です。
そのため
リゾットにすると
外はほどけ
中心に少し芯が残る。
イタリア米ほど
神経質にならなくても
家庭で作りやすいのが
ありがたいところです。
2 味を足しすぎないのが コツ
リゾットを作るときは
つい具を増やしたくなりますが
亀の尾の場合は
シンプルな方が美味しさが分かりやすい。
玉ねぎ
バター
チーズ
出汁。
このくらいで十分です。
味を足すというより
整える感覚で作ると
仕上がりが軽くなります。
3 亀の尾の シンプルリゾット レシピ
材料 二人分
亀の尾 白米 百六十グラム
玉ねぎ 四分の一個
無塩バター 二十グラム
白ワイン 五十ミリリットル
出汁 または 軽めのブイヨン 六百ミリリットル
粉チーズ 二十グラム
塩 少々
黒胡椒 少々
作り方
フライパンで
玉ねぎをゆっくり炒めます。
透き通ってきたら
洗っていない亀の尾を加え
油をなじませます。
白ワインを加え
アルコールを飛ばします。
出汁を少しずつ加えながら
弱めの火で混ぜます。
水分が減ったら
また足す。
これを繰り返します。
十五分ほどで
中心にわずかに芯が残る状態になります。
火を止め
バターとチーズを加え
全体をまとめます。
塩で味を整え
黒胡椒を少し。
さらっと広がるくらいが
ちょうどいい仕上がりです。
4 一緒に合わせたい ボルドーワイン
このリゾットには
強いワインより
穏やかなものが合います。
おすすめは
メルロ主体のボルドー。
口当たりがやわらかく
米の甘みや
バターのコクを
自然に受け止めてくれます。
サンテミリオン
フロンサック
カノンフロンサック
このあたりは
比較的選びやすく
食事とも合わせやすい印象です。
少し慣れてきたら
グラーヴ地区の赤もおすすめです。
樽香が控えめで
料理と同じ温度帯になると
ゆっくり開いてきます。
5 家で楽しむときの 小さなポイント
ワインは
冷やしすぎないこと。
十五度前後だと
料理と馴染みやすくなります。
リゾットを食べて
少し間を置いてから
ワインを飲む。
この順番にすると
お互いの余韻が
きれいにつながります。
6 まとめ
亀の尾は
和食だけのお米ではありません。
作り方を少し変えるだけで
洋の料理とも
自然に寄り添います。
亀の尾のリゾットと
ボルドーワイン。
特別な日でなくても
少し気持ちを整えたい夜に
ちょうどいい組み合わせです。
よかったら
ぜひ一度
試してみてください。