信州伊那谷の夏空のもと、
ついに「亀の尾」が出穂(しゅっすい)を迎えました。
田んぼを歩くと、青々とした葉のあいだから、すっと伸びた穂が顔をのぞかせています。
この瞬間から、お米になるための本格的なステージがはじまります。
出穂とは?——稲が“花咲く”タイミング
「出穂」とは、稲の茎の中で育ってきた穂が外に出てくること。
つまり、お米の赤ちゃんがようやく姿を現したタイミングです。
この時期は、稲にとってとても繊細な期間です。
病気や高温障害に気を配りながら、登熟(とうじゅく)=お米が充実していく時期へと入っていきます。
水の管理が、美味しさを決める。
出穂期〜登熟期にかけては、水を切らさないことが何より大切です。
特に今年のように日中の気温が高くなる年は、水が蒸発しやすく、稲がストレスを感じやすくなります。
そこでファーム有賀では、以下のような管理を行っています。
- 早朝と夕方の水量の変化を確認しながら、こまめに水を調整
- 土壌のひび割れや水の吸い込みの状態を見極めて、適切なタイミングで潅水
- 強風や高温の予報が出た日は、稲への影響を軽減するための管理を強化
こうした細やかな対応によって、稲に余分な負担をかけず、
ゆっくりと実が詰まっていく“登熟”をサポートしています。
米づくり94年目の経験が、品質を支えています。
ファーム有賀の米づくりは、今年で94年目を迎えました。
気候の読み、田んぼごとのクセ、品種の特性を熟知したうえで、
毎年、出穂から稲刈りまでの“仕上げ”の管理を行っています。
今年の「亀の尾」も、しっかりとした茎とやわらかな葉をもち、
穂の出具合も良好です。
順調にいけば、8月下旬〜9月初旬には、新米としてお届けできそうです。
“あなた専属の農家”として、秋に向けて丁寧に仕上げます。
私たちの年間定期便では、
こうした成長の様子や現場での管理も含めて、季節のごはんをまるごとお届けしています。
スーパーに並ぶお米とは違い、
「誰が、どんな風に、どんな気候で育てているのか」が見えること。
それが、農家直送の一番の価値だと信じています。
この秋の「旬」を逃さず食べたい方、
“わたし専属の農家”と一緒にお米のある暮らしを楽しみたい方は、
ぜひこのタイミングで、定期便をご検討ください。
▶︎ 定期便の詳細は、プロフィールまたはホームページからどうぞ。https://kj119.stores.jp/