おいしいお米を育てるための、“水を抜く”という不思議な作業。
普段、田んぼには水が張られているイメージがありますよね。
でも実は、稲の成長の途中で「中干し(なかぼし)」という“水を抜く”作業を行っています。
それって、なぜ?
今日は、お米の味を決める「中干し」という大切な工程について、ファーム有賀のこだわりと一緒にご紹介します。
中干しとは?
田んぼの水を一時的に抜いて、土を軽く乾かす作業のこと。
水を張りっぱなしにしていると、田んぼの中の酸素が不足し、根が弱ってしまいます。
中干しをすることで、土に酸素を送り、稲の根を強く、健康に育てることができるのです。
さらに、余分な茎や葉の成長を抑え、穂にしっかりと栄養を届けるという大切な役割もあります。
なぜ中干しが“味”に関わるのか?
お米の“甘み”や“粒の張り”を決める、分かれ道。
稲は水をたっぷり吸って育ちますが、育ちすぎても良くありません。
中干しによって、根が地中深くまで張り、栄養とミネラルをしっかり吸収するようになります。
また、中干し後に再び水を入れると、稲は“秋の実り”に向けてぐっと集中し始めます。
その結果、粒ぞろいで、味がしっかりとのったお米に仕上がるのです。
ファーム有賀のこだわり
中干しの「タイミング」と「期間」が、美味しさのカギ。
ファーム有賀では、品種ごとの生育状況を毎日観察しながら、
ベストなタイミングで水を切り、適切な期間だけ乾かすという細やかな管理を徹底しています。
特に、食味にこだわる「亀の尾」「ササシグレ」などの品種では、
中干しによって甘さのノリ方や口当たりの良さに違いが出るため、重要な工程として丁寧に行っています。
「水を抜く」ことで、おいしさを深める
見た目には地味な作業ですが、
中干しは、**お米にとっての“味の仕込み”**とも言える大切なステップ。
ファーム有賀の定期便でお届けするお米には、
こうした“ひと手間”の積み重ねがぎゅっと詰まっています。
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