はじめに|美味しいお米の裏に、見えない“保存の技術”
お米は「農作物」であると同時に、「生鮮食品」でもあります。
どんなに丁寧に育てても、保存方法を誤れば、味も香りも損なわれてしまうのです。
私たちファーム有賀は、長野・伊那谷で1920年に創業し、
米作りは95年目を迎えました。
四季の気候に寄り添いながら、鮮度を守るために辿り着いた答えが、「籾保存(もみほぞん)」です。
今回は、私たちがこだわる保存方法「籾保存」と「玄米保存」の違いを比較しながら、
美味しさを長く保つための知恵をご紹介します。
1. 籾保存とは?その特徴とメリット
▷ 鮮度を保つ“天然のパッケージ”
籾(もみ)とは、収穫したお米の外側にある“もみ殻”を残した状態。
このもみ殻が、酸化や乾燥、虫害からお米を守る、いわば「天然のパッケージ」です。
玄米や白米に比べて、呼吸が穏やかになり、デンプンの劣化(老化)も遅くなるため、
収穫から数ヶ月~1年以上、鮮度と香りを保つことができます。
▷ 精米したてを食卓に届けられる
籾のまま保存しておけば、食べる直前に精米が可能。
つまり、「精米したて」の香りと甘みを味わえるのが最大のメリットです。
ファーム有賀では、低温保管された籾を、ご注文に応じて丁寧に精米し、
そのまま全国に直送しています。
2. 玄米保存との違いとは?
玄米はもみ殻を取り除いた状態のため、保存性はやや劣ります。
特に高温多湿の環境では、虫やカビのリスクが高まるため、冷蔵保存が推奨されます。
また、精米後すぐの白米に比べると、酸化が進みやすいため、
「精米後の鮮度」でいえば、籾保存が圧倒的に優れています。
3. “鮮度の哲学”が支える、ファーム有賀の定期便
私たちは、単にお米を「売る」のではなく、
その年、その季節だけの“旬”を、あなたの食卓に届けることを目指しています。
そのために、すべてのお米を「籾」のまま低温保管し、
ご注文ごとに精米し、丁寧に発送しています。
この保存方法を支えているのは、代々受け継いできた95年の米作りの知恵と、
四季のリズムに寄り添った農業です。
4. 年間を通じて旬を味わう「定期便」という選択
お米は、保管方法や精米タイミングで、味がまったく変わります。
だからこそ、「精米したてを定期的に受け取れる仕組み」が、
いちばんおいしいお米の楽しみ方だと私たちは考えています。
ファーム有賀では、年間を通じて旬のお米を楽しめる定期便サービスをご用意しています。
それは、農家直送だからこそできる、“鮮度を閉じ込めた贈り物”です。
「四季のリズムで育てたお米を、旬ごとにお届けしています。
▶︎ 定期便の詳細を見る